[壮月一八]
そうげついっぱ はちがつそうげつ
S M T W T F S
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
<< * >>
LONDON
Daily Life
Writing
MICHI


--.--.--(--)


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサーサイト | スポンサー広告 |



2008.04.20(Sun)


暇だったから、言葉遊びをしてみた。
しかし、私の書く文章は高校の頃から変わらない。ええ?一生変わらないのかしら?それは勘弁してほしいのだけれどなぁ。

<みっつのトリップ>
titles from Fortune Fate thanks!
全部、500字以内です。



1.Trip Lip

 上手く口を動かせない。言葉ばかりが頭の中で回転して、まるで朝の大通り。出口は一つしかないのだから、順に並べば良いのにどれもこれもが我先にと押しかける。だから私の口は困ってしまって出口を閉ざす。
 何とか言えば、とあなたが言う。私だって何か言いたいの。でも、それが出来ないから困っているんでしょう。わかっているくせに。どこまでも意地悪。
 辛うじて動く唇は、ただ上と下に遊ぶだけ。外は雨でひどく湿気ているのに私の唇は砂漠だ。上手く歩くことなど出来ない、足を引っ張るばかりの砂漠。躓いてばかり。ようやく見つかった言葉も下手に華美なものだから、どこかに引っかかって出てくることは出来ない。砂漠にリボンやレースは必要ないはず。
 わかっているのよ。この時間がどれだけ無駄なことか。わかっているのよ。私の言葉がどれだけ無駄なことか。だから私はゆっくり立ち上がってあなたに口付ける。そうすればほら、今までただ不恰好にもがいていた唇もこの無駄から旅立つ切符になる。どんな言葉よりも雄弁。
 あなたが好きなのよ。困ってしまうくらいに。



2.Trip Trap

 青く高い空。煌く太陽。目を閉じて感じよう。静かで優しい世界。明日の予定など何も考えない。考えるのが野暮というもの。誰も自分を待っていない。けれどそれは、誰にも必要にされていないとかいう話ではない。誰も僕を追い立てないと、そういう話。
 寝転んで、手で顔を覆う。薄く目を開ければ、暖かな赤。どこかで見たこのひどく懐かしい暖かい赤が自分の中に眠っているのを確認して安心する。どんな人の中にも眠っているのに、どうしてだろう、いつもは忘れてしまっている。その暖かさに包まれる余裕なんてないからか。思い出すと切なくなるから、忘れておく方が賢明なのか。でも僕はもう、包まれてしまおう。
 僕は旅に出た。追いかけられる時間から逃げて、迫り来る目標を隠して。平安を得ることのできる場所へ旅に出る。荷物は何もない。忘れ物も何もない。身一つでいい。
 そう考えていたから、罠の存在を忘れていた。旅から引き戻す罠は誰にでも存在する。同じものかどうかは、知らないけれど。
 けたたましい呼び音。不快な震え。どうしても僕は現実から逃げることは出来ない。そしてきっと、切り取ってしまうことも出来ないのだろう。
 僕は目を開けて世界を見る。区切られた空。雲に隠れようとする太陽。僕の旅は罠に落ちて消えていく。けれど僕は、いつだって旅に出る。罠に落ちるまで。



3.Trip Loop

 歩こう。どこまで?どこまででもいいよ。
 そういう他愛のない会話がとても楽しくて可笑しかった。可笑しかったのは、そういう自分たち自身だったのかもしれないけれど。きっと夢を見ていたのだ。見果てぬ、ではなく、見限るための夢を。
 さよならはいつだってできた。さよならするためにある毎日だった。それなのに私たちはこんにちはを繰り返し、くすぐったい時間を満喫する。
 いつだってさよならできるよ。知ってるよ。嫌いだし。わかってるよ。
 こんな話も何度浮かんだことだろう。それなのに本当のさよならは一向に訪れなかったし、苦笑のこんにちはばかりが私たちの間にあった。
 繰り返しばかりじゃ飽きが来るよ。そろそろ来てもいいんじゃない?もうどの位経ったのかな。それすら、わからないよ。
 もはやスタートとゴールを見失っていた。毎日は変化していくけれど、その根っこはどうしても変わらなかった。罵倒の言葉があっても、それがゴールなのかわからなくて、また同じ可笑しい毎日がやって来た。
 そうか、これでいいのか。
 だから突然気付かれてもわからなかった。それは無理のないことだ。私はただこの毎日を享受していたから。
 何が?これが幸せだってことかと思ってさ。……そういう言葉を口に出来るほど頭が沸いてきちゃったの?まあ、くだらないことだけど。
 それでもそのくだらない言葉はひどく幸せなのだと思った。そうか、これが幸せか。繰り返しの毎日が変わって変わらなくて可笑しくて。ゴールは死ぬまでないのかもしれない。それでも私たちは、繰り返し続ける。
 もうちょっと、繰り返しとこうか。そうだね。
 


ああ、旅に出たい!
スポンサーサイト



ひまだったから | Writing | com(0)|



comment


comment form

 管理者にだけ公開する




/
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。